イギリスの移民法改定
2025年5月31日
5月29日より、イギリスの移民法が改定になりました。
今回の改定の目的は、イギリスへの移民をコントロールし、移民の数を減らし、高いスキルを持ちイギリス社会へ貢献できる人のみ移民を許可する、というものです。
EU離脱から早5年、増えすぎたEUからの移民をコントロール出来るのか、EU以外からの移民への対応も一段と厳しくなるようですし、
なんだか意識が内へ内へと向かっているようで、行きつく先はどこなのか、気になります。
改正されたポイントは色々とありますが、大きなものとしては、
下記になります。
ーイギリスの永住権を申請出来るのが在英5年から10年になった
ーSkilled Workerとして労働ビザを申請するためには、最低もらえるであろう年収に届いていないといけないが、それが値上げされた(金額は未確定ながら750万円位)
ーソーシャルケアビザが廃止になる(海外からの看護師とかでしょうか)
ーSkilled Workerとして認められる英語レベルがB1からB2になった。また帯同家族も最低A1レベルでないといけなくなった
ー大学院卒業後に滞在出来る期間が24か月から18か月になった(もし残りたければこの間にスポンサーを見つけ仕事につかないといけない)
などなど。
小中高留学に関係するビザとしてはチャイルドスチューデントビザがあるのですが、こちらは取得が厳しくなったというより、主にガーディアンとして認められる人物の条件が厳しくなった、という感じでしょうか。
今までは学校が決めたルール(25歳以上のイギリス在住者)はあったものの、法で決まっていたわけではなかったのですが、
それが、”ガーディアンはイギリス国籍またはイギリス永住権保有者のみ”となり、ガーディアンの個人情報をビザ申請時に申告しなければいけなくなりました。
AEGIS登録のガーディアン会社を通してガーディアン手配をしている場合は特に問題はないようですが、個人手配となると関係性を疑われる可能性が出てきました。
ガーディアンとは名ばかりで実態は何もしないガーディアンや、単に名前を貸しているガーディアンなど、今まで放置されてきましたが(学校は困っていたでしょうけど)、子供の安全のためにそういうのを取り締まるのが目的のようです。
改正に伴い、学校は今まで以上にガーディアンやホストファミリーの身元確認や安全保障に神経質になっており、
必然的にガーディアン側も、スタッフやホストファミリーのIDやDBSチェックに神経をとがらせることになっております。
しかし留学生の安全第一ですから、これはむしろ良い改定。
ロビンエデュケーションはAEGIS(英国ガーディアン協会)のGOLD Standardを保有しておりますので(最高レベル)、弊社でサポートをさせて頂いている生徒さんにはご安心頂けると思います。