学校訪問記ーAldro
2025年6月24日
サリー州の小さな村Shacklefordにある名門小学校、Aldroを訪問してきました。
私の住んでいる町からなんと10分という近さ!なのですが、今回初めての訪問となります。
小さなイギリスらしい村に隠れるようにある小学校ですが、歴史は古く、1877年まで遡ります。
2度の世界大戦で多くの犠牲者を出しながらも、現在の地に移転した1942年以後、歴代の校長先生ご夫妻の努力のたまものにより少しづつ生徒が増え、現在はアカデミックなセレクティブスクールであるとともにクリエイティブで情操教育にも力を注ぐ、オールラウンダーな学校として知られるようになりました。
外からは隠れたようにひっそりと建っていますが、中は広大で、なんと学校内に小川が流れています。校内に川が流れている学校って聞いたことありますか?
プールが作られるまではこの川で泳いだり、ロープ橋やツリーハウスがあったり(子供が絶対好きなやつ!)、いまだにボート漕ぎが行われるそうで、なんともぜいたくな環境です。
お教室、サイエンスルーム、アートやDTルーム、チャペル、体育館、そして寮を見学させて頂きました。どこの教室でもとても少人数でインテンシブな授業が行われています。
寮は男子寮と女子寮がフロアによって分かれており、居心地の良さそうなコモンルームが1つづつありました。5-6名で大きなお部屋をシェアしていて、大きな窓からはとても良い眺めが広がっています。
上級生は、何か善い行いをしたり、リーディングを達成したり、シューティングやローイングなどのスポーツで表彰されたり、色々な理由でワッペンをもらうことが出来、それを制服のジャンパーに縫い付けています。1人で何個ものワッペンを縫い付けている子もいて、とても誇らしげです。
最後に校長先生とお話をしましたが、学校を良い方向へ引っ張って行こうとする意欲と熱意が半端なく、すごく熱心に日本の保護者の皆様が求めていることなどを聞いてくれました。色々な改革も臆せずに実行しようとしていて、9月からは土曜日の授業をなくしカルチャートリップが新たに導入されるそうです。
歴代の校長先生ご夫妻たちも同じように熱意をもって学校運営をされてきたのだろうし、とてもフレンドリーなスタッフさん達と一緒に、これからも歴史は続いて行くのだろうなと感じさせられました。
伝統と改革のはざまにある、新しいボーディングスクールの姿をAldroで見たような気がしました。
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