学校訪問記ーChrist Hospital School
2025年5月8日
HorshamにあるChrist Hospital Schoolを訪問してきました。
トラディショナルな制服と、毎日ブラスバンドが校庭をマーチングすることで知られている学校ですが、それ以外でもこの学校は地元でもとても有名です。
それは経済的に恵まれない優秀な子に全額学費援助をするからです(留学生は除外)。
普通は学費援助は20-30%が上限ですので、全額援助というのはとても珍しいです。
学校名がホスピタルとなっていますが、これは現代でいう病院と言う意味ではなく、ホスピタリティに由来します。全額学費援助は創立以来ローカルの子供達に慈悲を与えてきた学校の姿勢なのでしょう。
創立は1552年まで遡ります。King Edward’s VIによってロンドンに創立されましたが、
1902年に現在の場所へ移転されました。
素晴らしい歴史絵画とステンドグラスが素敵な食堂とチャペルには古い伝統と格式が見て取れます。
1200エーカーの広大な敷地に点在する建物はどれも赤レンガで美しく調和されており、とても風情があります。この広さと格式は大学並みと言っても良いでしょう。
フルボーダーの寮生が多いとかで、寮は男女合わせて8つもあります。
留学生は全生徒の15%で、そのうちアジアからが10%、ヨーロッパが5%だそうです。
アカデミックレベルの高い学校ですので、数学チャレンジやサイエンスコンペティション、クラブ活動もアカデミックなものが色々とそろっています。
しかし、音楽や演劇、アートも盛んで、特にシアターでは年2回大きなミュージカルが生徒によって運営されるのだとか。ブラスバンドはロンドンやディズニーへも出かけて行って演奏しています。
インドアプール付きの立派なスポーツホールもありましたし、校庭ではアスレチックトラックの大工事中でした。スポーツも盛んなようです。
大学進学に関するサポートは徹底しており、生徒は全国の有名大学へ進学していきます。
キャリアセンターでは進路指導やレクチャーなども行われます。
文武両道で、芸術や音楽も盛ん、伝統と格式もあるというイギリスのボーディングスクールの見本のような学校でした。